河間町(読み)こばさまちよう

日本歴史地名大系 「河間町」の解説

河間町
こばさまちよう

[現在地名]姫路市河間町

姫路城の北東に位置する町人町。鍛冶かじ町・野里寺のざとてら町の西にある南北の町筋。川間町・小河間町とも書いた。町名の由来は往時船場せんば川が野里村の北で二股となって分流し、当地がその中間に位置したことによるという(大正八年刊「姫路市史」)中世八代やしろ村のうちであったが、天正一五年(一五八七)一〇月二七日の木下家定年貢米割付状(芥田文書)に「八代帳はつれ川間町之事」として、寺町の裏までとあり、町が形成される過程がうかがわれる。慶長六年(一六〇一)裏書がある野里町古地図では当町域は狭く、北部は「とのまち」とある。「とのまち」は二月一六日の木下家定書状(芥田文書)に「城より東之殿町明屋敷」とみえ、「村翁夜話集」の国府寺村々長上村氏所持縮図にも五軒邸ごけんやしきの辺りを「殿町」「外殿町」としているが、詳細は不明。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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