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沸点上昇法(読み)フッテンジョウショウホウ(その他表記)determination of molecular weight by the elevation of boiling point

デジタル大辞泉 「沸点上昇法」の意味・読み・例文・類語

ふってんじょうしょう‐ほう〔フツテンジヤウシヨウハフ〕【沸点上昇法】

溶液沸点が上昇する度合いが濃度に比例する沸点上昇という現象を利用し、溶質分子量を測定する方法。→モル沸点上昇

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「沸点上昇法」の意味・わかりやすい解説

沸点上昇法
ふってんじょうしょうほう
determination of molecular weight by the elevation of boiling point

溶液の沸点が溶媒の沸点より上昇する度合いが、溶質の濃度に比例することを利用して、溶質の分子量を測定する方法。

 沸点上昇の値をΔTとするとΔT=Kbnが成り立つ。ここで、nは溶質のモル数Kb分子上昇を示す。したがって、沸点上昇と分子量MとはM=Kb・ω/ΔTであり、Kbは溶媒に固有な定数であるから、溶媒1000グラムの中にωグラムの溶質を溶かし、その沸点を測定すれば、溶質の分子量Mが求められる。一般に沸点の上昇は小さく、また精度を要するので、上昇度の測定にはベックマン温度計を用いる。

 しかしながら、溶液が電解質溶液であったり、化学変化を伴う溶液である場合には、ラウールの法則が成り立たないので、この方法は分子量の測定に適用できない。

[下沢 隆]

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