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沸点上昇 ふってんじょうしょうelevation of boiling point

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

沸点上昇
ふってんじょうしょう
elevation of boiling point

不揮発性の溶質を溶かした溶媒の沸点が純粋溶媒の沸点よりも高くなること。その原因は溶液の蒸気圧が溶媒よりも小さくなる蒸気圧降下の現象による。希薄溶液では,溶媒が一定のとき,沸点上昇の度合いは溶質の種類と無関係に,溶質のモル数に比例するので,凝固点降下と同様に分子量の測定に利用される。この測定法を沸点上昇法という。

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デジタル大辞泉の解説

ふってん‐じょうしょう〔‐ジヤウシヨウ〕【沸点上昇】

液体に不揮発性の物質を溶かすと、液体だけのときよりも沸点が高くなる現象。上昇度は溶質粒子のモル数に比例する。分子量の測定に利用。

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百科事典マイペディアの解説

沸点上昇【ふってんじょうしょう】

純粋な溶媒に不揮発性物質を溶かしたとき,溶液の沸点が純粋な溶媒の沸点より高くなる現象。希薄溶液の場合,沸点上昇の度合はその溶質の種類には関係なく,重量モル濃度に比例する。
→関連項目凝固点降下沸点分子量

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栄養・生化学辞典の解説

沸点上昇

 溶媒に不揮発性の物質が溶けていると,沸点が高くなる.この現象.

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世界大百科事典 第2版の解説

ふってんじょうしょう【沸点上昇 elevation of boiling point】

純粋な液体はその物質固有の一定温度(沸点)で沸騰するが,それに不揮発性の溶質を溶解させるとその沸点が上昇する。この現象を沸点上昇という。これは溶解した第2成分が純溶媒の蒸気圧を降下させるために起こることで,同じ原因がその液体の凝固点降下となっても表れる。沸点上昇の大きさ⊿Tは加えた溶質の量に比例することが熱力学的に導かれる。 ⊿TKbnKbw/Mnは溶媒1kgに加えた溶質の物質量(単位mol)である。

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大辞林 第三版の解説

ふってんじょうしょう【沸点上昇】

純溶媒に不揮発性の物質が溶けて溶媒の沸点が上昇する現象。その大きさは溶液の濃度が小さい場合は、溶質の種類に無関係で、溶液の質量モル濃度に比例し、その比例定数は溶媒に固有な定数となる。凝固点降下と同様に、溶質の分子量や解離度の測定に利用。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

沸点上昇
ふってんじょうしょう
elevation of boiling pointboiling point rise

不揮発性物質を溶かした溶液の沸点が溶媒の沸点より上昇する現象をいう。略号BPR。融点の場合には、溶液の融点が溶媒の融点より低くなる(これを凝固点降下という)が、両者とも溶液と溶媒の蒸気圧曲線の差から説明できる。すなわち、溶媒の蒸気圧をp1、溶液のそれをp2とすると

ここで、n1n2はそれぞれ溶媒・溶質のモル数であり、式の右辺は溶質のモル分率を与える。溶媒の蒸気圧は不揮発性物質が溶解することによって低下する。沸点は蒸気圧が大気圧になったときの温度であるから、溶媒ではT1、溶液ではT2となる。T2T1との差が沸点上昇になる。式に示したように、この上昇の割合は溶質の濃度に比例する。ΔTKbn。ここでKbを分子上昇といい、溶媒1000グラムに溶質1モルを溶かしたときの溶媒に固有な値である。

ここで、Lvは蒸発熱、M0は分子量である。たとえば、水のKbは0.515、ベンゼンは2.67、アセトンは1.19である。[下沢 隆]

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世界大百科事典内の沸点上昇の言及

【沸騰】より

…純粋液体では,圧力が一定であれば沸騰中の温度は一定に保たれるが,溶液の場合は気化の結果として濃度が変化するのに応じて沸点が移動する。溶媒の沸点は,不揮発性の溶質を溶かすと上昇するが,この現象を沸点上昇という。沸点上昇は,同じ溶媒の希薄溶液では,溶質の種類によらず同じモル濃度に対しては同一である。…

【分子】より

…この溶質の挙動は気体分子の運動と同じように考えて,アボガドロの法則を適用し,浸透圧から分子量を求めることができる。 古くから用いられている分子量の測定法に,溶液の沸点上昇と凝固点降下がある。水は0℃で凍るが,海水は0℃になっても凍結せず,また砂糖水も0℃では凍らない。…

※「沸点上昇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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