油っ濃い(読み)あぶらっこい

精選版 日本国語大辞典 「油っ濃い」の意味・読み・例文・類語

あぶらっ‐こ・い【油濃・脂濃】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙 ( 「あぶらこい(油濃)」の変化した語 )
  2. 食品などのあぶらけが強く、味がしつこい。
    1. [初出の実例]「愛姉さんがお醋(す)オリーブ油を間違って油を沢山かけたから屹度油っこくってよ」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)
  3. (油のような)とろりとした感じや油臭さが強い。
    1. [初出の実例]「油(アブラ)っこく鷹揚(おうやう)にうねって居る波の」(出典:紫衣夫人(1930)〈龍胆寺雄〉)
  4. 性質態度があっさりしていなくて、しつこい。つやっぽく濃厚である。
    1. [初出の実例]「あぶらっこくいふは、まだはじまらぬお長がこころのいろをとりひしぐつもりとみえたり」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)後)

油っ濃いの派生語

あぶらっこ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

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