法島村(読み)ほうしまむら

日本歴史地名大系 「法島村」の解説

法島村
ほうしまむら

[現在地名]金沢市法島町・十一屋町じゆういちやまち清川町きよかわまち

泉野いずみの村の東、犀川中流左岸に位置する。保島とも記す。古くは犀川対岸にあって石浦いしうら七ヵ村の一つであったが、同川の川崩れにあって村地を失い移転したという。慶長一一年(一六〇六)石浦神社の本地仏で当時卯辰うたつ山にあった長谷観音返還を求める同七ヵ村の連判状(加藩国初遺文)に「保島村五右衛門」とみえる。正保郷帳では高一五九石余、田方九町四反余・畑方一町二反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では高一四八石、免五ツ九歩(三箇国高物成帳)。天保一三年(一八四二)の村御印物成等書上帳によれば寛文一二年より延宝二年(一六七四)までの検地引高合せて三八石、享保九年(一七二四)一石の手上高があって村高は一一一石となっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android