2つ以上の法律が同一の生活関係の処理の仕方,手続,基準について互いに異別,対立,衝突している状態をいう。たとえば,日本では離婚が許されているが,フィリピンではそれが認められていない。これは離婚という同一の問題について2つの国の法律が,その内容において互いに異別,対立,衝突あるいは抵触している状態にある。したがって,このような抵触状態を解決するために設けられた法律を法律抵触解決法 law of conflict of laws,つまり抵触法 conflicts lawと呼ぶ。それは抵触状態にある複数の法律のうち,そのいずれを選ぶかという形で解決が示されるのが通常であるので,法 (律) 選択規則 choice of law rulesとも称される。 (→国際私法 )