法灯(読み)ホウトウ

デジタル大辞泉 「法灯」の意味・読み・例文・類語

ほう‐とう〔ホフ‐〕【法灯】

仏法がこの世のやみを照らすことを灯火にたとえていう語。のりのともしび
高徳の僧。最高位の僧。
仏前に供える灯火。

ほっ‐とう【法灯】

ほうとう(法灯)

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精選版 日本国語大辞典 「法灯」の意味・読み・例文・類語

ほう‐とう ホフ‥【法灯】

〘名〙 仏語
① 仏の正法が世の闇を照らすことを灯火にたとえていう語。一切衆生(しゅじょう)の迷いを救う仏法。のりのともしび。
※愚迷発心集(1213頃)「法燈永く断へば何を以てか迷情を照さん」 〔劉孝綽‐栖隠寺碑〕
② 僧のうちの最もすぐれたもの。高徳の僧。
徒然草(1331頃)六〇「この僧都〈略〉宗の法燈なれば」
③ 仏前に供える灯火。

ほっ‐とう【法灯】

※米沢本沙石集(1283)一「唯識の法灯(ホットウ)をかかげ」

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普及版 字通 「法灯」の読み・字形・画数・意味

【法灯】ほうとう

法の灯光、正法の伝統

字通「法」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の法灯の言及

【不受不施派】より

…厳密な意味での不受不施派とは,この禁教後の地下教団を指していうことが多い。地下教団は全国各地にかくし庵をもち,内信―法立(ほうりゆう)―法中(ほつちゆう)―法灯(法頭)(ほうとう)の系列で組織された。法立は表面だけの転向さえ拒んで人別帳をはずれて無宿(むしゆく)や無籍となって家を捨て,法中に随身した強信者。…

※「法灯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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