波波伎神社(読み)ははきじんじや

日本歴史地名大系 「波波伎神社」の解説

波波伎神社
ははきじんじや

[現在地名]倉吉市福庭

大平おおひら山西麓に鎮座。旧県社。祭神事代主神・下照姫神・天稚彦神など九柱。伯耆国造の祖神を祀ったものと伝え、平安時代後期には伯耆国二宮として崇敬されたとされる。近世は「伯耆民談記」によれば五社大明神と称されたとされるが、当社に残る灯籠には小松こまつ大明神と刻まれているものもみられる。「延喜式」神名帳の河村かわむら郡二座のうち「波々伎ハハキノ神社」に比定される。「続日本後紀」承和四年(八三七)二月五日条にみえる「伯耆国川村郡伯耆神」は当社をさすとされ、従五位下に叙されている。同神は斉衡三年(八五六)八月五日には正五位下に(文徳実録)、貞観九年(八六七)四月八日には正五位上に進階した(三代実録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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