泣売(読み)ナキバイ

デジタル大辞泉 「泣売」の意味・読み・例文・類語

なき‐ばい【泣(き)売】

詐欺さぎの一。安い品物を持ち、路傍で泣きながら身の上話などをする役と、その話に同情したようなふりをして通行人の気を引き、品物を高く買わせる役の二人一組で行う。

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精選版 日本国語大辞典 「泣売」の意味・読み・例文・類語

なき‐ばい【泣売】

  1. 〘 名詞 〙 数人グルになり、ひとりが泣いて窮状を訴えて品を売り、ひとりがさくらになり率先してその品を買い、さらに仲間が先を争うように買って、周囲の客の買い気をそそり、品物を買わせること。
    1. [初出の実例]「今でも上野あたりには時々現はれる『泣きバイ』といふカタリを」(出典:祖父(1956)〈尾崎一雄〉五)

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