泥染め(読み)どろぞめ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

泥染め
どろぞめ

染色の一方法。タンニンを含有している植物の煎汁(せんじゅう)に、糸や裂地(きれじ)を浸(つ)け、これに鉄を媒染して、茶から黒に至る染め色をつくること。古くから世界の各地で行われており、現在は硫酸第一鉄などの化学薬品や、鉄を酸化させてつくった鉄漿(かね)(おはぐろ)が多く用いられるが、古くは鉄分を含んだ沼や川の泥に浸けて、鉄媒染を行った。これを泥染めといい、現在でも八丈島、奄美(あまみ)大島、沖縄などでは行われている。東京都五日市(あきる野市)の黒八丈も泥染めであったが廃絶した。[山辺知行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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