洛東植物群(読み)らくとうしょくぶつぐん

改訂新版 世界大百科事典 「洛東植物群」の意味・わかりやすい解説

洛東植物群 (らくとうしょくぶつぐん)

韓国の慶尚南道の洛東江流域に広く分布する慶尚累層群(白亜系)下部の新洞層群(9600万~1億4000万年前。かつては洛東統と呼ばれた)に含まれる化石植物総称。この植物群は,はじめ1886年C.ゴッチェによって認められ,1905年矢部長克によって研究された。その組成は,トクサ類シダ類ソテツ類イチョウ類および広葉球果類からなり,日本の手取植物群の組成にほぼ一致するが,化石の保存状態が悪いため,まだ十分に解明されていない。

 新洞層群の中には,タカワラビ(またはヘゴ現生はいずれも樹状のシダ)に似た幹(茎)からなる化石林が認められ,大邱近く倭館の洛東江左岸の錦舞山Kummusan(標高263m)山頂付近に露出するものは天然記念物に指定されている。
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