津倉浜(読み)つくらはま

日本歴史地名大系 「津倉浜」の解説

津倉浜
つくらはま

[現在地名]吉海町本庄 津倉

本庄ほんじよう村の一部で津倉湾を取り巻く前堀まえぼり後堀うしろぼり向堀むかえぼりなどの塩田をいうが、安永七年(一七七八)には字東津倉ひがしつくら桜本さくらもと・中古新開を加え津倉浜として区画した。貞享元年(一六八四)の今治藩御改革領内調書に「津倉浜高九石二斗五升、男女九十二人」とある。庄屋は本庄村庄屋池田氏の分家池田氏であるが、初代与兵衛以下両村いずれかの庄屋の兼帯が多い。明治五年(一八七二)本庄村に合併した。

津倉湾の深い入江と遠浅の海は塩田造成には最適で、ここに注目した藩は元禄一三年(一七〇〇)本庄と津倉島の間に前堀五軒、享保一一年(一七二六)大石おおいし川を付け替えて、寛延元年(一七四八)向堀四軒、明和五年(一七六八)後堀四軒、計一三の塩田を完成した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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