黄金時代(読み)オウゴンジダイ

  • おうごんじだい ワウゴン‥
  • おうごんじだい〔ワウゴン〕
  • 黄金時代 L’âge d’or

デジタル大辞泉の解説

golden age
古代ギリシャの詩人ヘシオドスが人類の歴史を金・銀・銅・鉄の4期に分けた、その第1期。地上には永遠の春が続き、幸福と平和と正義に満ちた時代とした。
あるものの歴史の中で、それが最も繁栄した時期・時代。最盛期。「王朝女流文学の黄金時代

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百科事典マイペディアの解説

太古に存在したという至福の時代,転じて最盛期をいう語。ラテン語でaurea aetas,英語でGolden Age。ヘシオドス《農と暦(仕事と日々)》に由来し,クロノス(ローマのサトゥルヌス)の統治の下,〈黄金の族〉が労苦も不正も争いも知らず,幸福に暮らしていたという。〈白銀時代〉〈青銅時代〉〈鉄の時代〉がこれに続き,悪と不和が増していく。没落史観の典型にしてユートピア観念の原型。→ユートピア

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デジタル大辞泉プラスの解説

1930年製作のフランス映画原題L'Âge d'or》。ルイス・ブニュエル監督による前衛映画サルバドール・ダリ脚本に参加している。
ロシアの振付家ワイノーネン、ヤコプソン、チェスナーコフによるバレエ(1930)。初演キーロフ・バレエ団。音楽はドミトリー・ショスタコーヴィチ。現在は1982年にユーリー・グリゴローヴィチが手掛けた改訂版が広く知られる。
旧ソ連の作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチのバレエ音楽(1930)。資本主義世界の堕落を風刺し、社会主義体制を美したプロパガンダ的要素が強い作品として知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

1930年製作のフランス映画。《アンダルシアの犬》(1929)とともにダリとブニュエルが共同でつくった画期的なアバンギャルド映画とみなされている作品で,クレジットタイトルにもダリの名はあるものの,実は〈ダリぬきのブニュエル映画〉である。フランスのもっとも初期のトーキーの1本。後年ブニュエルがJ.ケッセル原作,カトリーヌ・ドヌーブ主演で撮った《昼顔》(1967)を予告する,脈絡のないシーンをつなぐ愛と官能の鈴の音,映画史上初めて使われた内面の声(モノローグ),画面をつんざく男と女の愛の叫びなど,〈もっとも斬新な耳の映画〉(エリュアール)と評価された。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (golden age の訳語)
① 古代ギリシア人が人類の歴史を金、銀、銅、鉄の四期に分けたものの第一期。人間はあらゆるわずらいを知らないで、安楽と平和のうちに神々に愛され、満ち足りて暮らすという理想的な時代。
② ある国、民族、また、個人の生涯などで最も輝かしい時代。転じて、物事の、最も盛んな時期。最盛期。
※基督信徒の慰(1893)〈内村鑑三〉四「基督若し大政治家たりしなば如何〈略〉堯舜の世アウガスタスの黄金時代(ワウゴンジダイ)に勝る楽園国を地上に建てしならん」

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世界大百科事典内の黄金時代の言及

【アバンギャルド】より

…日本でも衣笠貞之助が,川端康成を中心とした新感覚派のグループのシナリオによって《狂った一頁》(1926)を作り,その手法(フラッシュ・バック,二重露出等々)に飯島正は,ガンスやボルコフの作品との近似を指摘している。
[アバンギャルド映画のその後]
 1930年にパトロンとして知られたド・ノアイユ子爵の援助で作られたコクトー《詩人の血》とブニュエル《黄金時代》を最後の頂点として,アバンギャルド映画はトーキーの到来とともに消滅する。トーキーの産業的条件,たとえば製作費の高騰,機材の複雑化などに世界的な不況の影響が加わり,アバンギャルドのアマチュアリズムが適応できなくなったことが主たる要因であった。…

※「黄金時代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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