日本歴史地名大系 「津柳村」の解説 津柳村つやなぎむら 長崎県:上県郡峰町津柳村[現在地名]峰町津柳三根(みね)村の北西にある。西部は海に臨み、皆(みな)浜や沖(おき)ノ瀬などが続く。北東部には曾根(そね)山があり、南部のザラゴ坂によって三根村や南西の青海(おうみ)村方面に通じる。「津島紀略」に都耶奈義の訓がみえる。府中(ふちゆう)(現厳原町)とは海路一七里一八町で、地名は魚梁(やな)の浦からの転訛かという(津島紀事)。中世は三根郡のうちで、文中三年(一三七四)一二月八日の宗隆茂(澄茂)安堵書下(三根郷給人等判物写)に「つわなきのくりす」とみえ、当地の栗栖や「たしのた 二反」など四ヵ所が「ミねのこほりのさいちやう地しんひやうゑ入道」の知行分とされ、本領であったものの、正平年間(一三四六―七〇)罪科により闕所とされていたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by