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活仏制度 かつぶつせいど

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

活仏制度
かつぶつせいど

化身ラマ,転生活仏と呼ばれるチベット仏教界独特の相続制度。すぐれた僧を菩薩の化身とみなし,菩薩はみずからの成仏を控えて衆生を済度するため生を変え,人身をとると説明される。元来は自派発展に有望な施主獲得を目的とし,選択された氏族の新生児を自派の法主としたもの。初めカルマ派 (→カーギュ派 ) で採用され,その効用が認められると,ゲルク派もダライ・ラマ3世をこの方法で選び,やがて一般化した。活仏は先代活仏の資産を相続するため,先代の血縁者と相続分を争ったり,富裕な活仏の地位は有力者に独占されたりする傾向が生じた。その弊害を除くため,グルカー戦争後の 1793年乾隆帝は高位の活仏選定のために金瓶を与え,その中に候補者の名を記入したくじを入れ,みずからのくじを引出したものに転生者の身分を認める金瓶掣籤 (きんへいせいしん) の制を設けたが,清朝の支配権が薄れるに従って用いられなくなった。活仏に対する独特の教育はすぐれた人物を輩出させ,チベット文化の特色を支えた。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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