法主(読み)ほっしゅ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

法主
ほっしゅ

仏教用語。 (1) 諸法の主という意味で仏陀をさす。 (2) 「ほっす」と読み,一宗を統理する最高位にある者の称で特に浄土真宗管長をさす場合が多い。 (3) 中国の僧官の官職名。

法主
ほっす

法主」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉の解説

ほう‐しゅ〔ホフ‐〕【法主】

仏語。
法門の主、すなわち仏。ほっしゅ。ほっす。
仏法を説く人。仏や維摩(ゆいま)居士などをさす。ほっしゅ。ほっす。
法会の主宰者である僧。ほっしゅ。ほっす。
一宗派の長。ほっしゅ。ほっす。

ほっ‐しゅ【法主】

ほうしゅ(法主)

ほっ‐す【法主】

ほうしゅ(法主)」に同じ。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうしゅ【法主】

〈ほっす〉〈ほっしゅ〉ともいう。元来は仏の敬称。《中阿含第四十九大空経》に〈世尊ヲ法ノ本ト為シ,世尊ヲ法主ト為ス〉,《雑阿含経》第一に〈世尊ヲ法主ト為シ導ト為シ覆ト為ス〉,《勝鬘宝窟》巻中末に〈仏ハ諸法ヲ得タルガ故ニ法主ト名ヅク〉とある。しかしその後,教えを説く人,高位大徳,法会主宰者,一派の管長,大本山の住職などさまざまな意味に使用されるようになった。《釈氏要覧》はそれについて,〈仏為説法主,今古皆以説法知法之僧,為法主〉といっている。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ほう‐しゅ ホフ‥【法主】

〘名〙
① 法門の主、すなわち仏の称。〔勝鬘経‐十受章〕
② 法(真理)に通達した人。法(真理)を説く人。
※維摩経義疏(613)見阿閦仏品第一二「何則仏与浄名既為法主
③ 一宗派の首長。
※神皇正統記(1339‐43)上「法皇は両流の法主にましますなり」
④ 法会(ほうえ)の主宰者。
※性霊集‐八(1079)三嶋大夫為亡息女書写供養法花経講説表白文「伏惟、今日法主、三嶋真人氏、昔植良因、今鍾善果
⑤ 中国で僧官の一つ。一寺衆僧の代表者。
※壒嚢鈔(1445‐46)一三「我朝の寺司法頭も皆寺主の義歟。唐には是を法主とも任じ、僧主供授けたり」

ほっ‐しゅ【法主】

ほっ‐す【法主】

〘名〙 (「す」は「主」の呉音) =ほうしゅ(法主)
※東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉一月暦「鯉の身二切は、〈略〉京都の本山東本願寺に送って法主(ホッス)に献じ」

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世界大百科事典内の法主の言及

【住職】より

…たとえば,皇室ゆかりの名刹では,平安時代から勅許によって門跡(門主)の称が許され,いわゆる門跡寺院が現れた。また,延暦寺は座主(ざす),園城(おんじよう)寺(三井寺)は長吏,東寺は長者,西大寺は長老,本願寺は法主(または門跡),東大寺,興福寺,法隆寺は別当,日蓮宗諸本山は貫主(かんじゆ)(貫首),近世の檀林などの宗学研鑚の寺では能化(のうけ),化主などと,その寺独自の呼称があった。そして,近代ではこれら大寺院は宗派を超えて管長と称すことも多い。…

【法主】より

…元来は仏の敬称。《中阿含第四十九大空経》に〈世尊ヲ法ノ本ト為シ,世尊ヲ法主ト為ス〉,《雑阿含経》第一に〈世尊ヲ法主ト為シ導ト為シ覆ト為ス〉,《勝鬘宝窟》巻中末に〈仏ハ諸法ヲ得タルガ故ニ法主ト名ヅク〉とある。しかしその後,教えを説く人,高位大徳,法会の主宰者,一派の管長,大本山の住職などさまざまな意味に使用されるようになった。…

【住職】より

…たとえば,皇室ゆかりの名刹では,平安時代から勅許によって門跡(門主)の称が許され,いわゆる門跡寺院が現れた。また,延暦寺は座主(ざす),園城(おんじよう)寺(三井寺)は長吏,東寺は長者,西大寺は長老,本願寺は法主(または門跡),東大寺,興福寺,法隆寺は別当,日蓮宗諸本山は貫主(かんじゆ)(貫首),近世の檀林などの宗学研鑚の寺では能化(のうけ),化主などと,その寺独自の呼称があった。そして,近代ではこれら大寺院は宗派を超えて管長と称すことも多い。…

【法主】より

…元来は仏の敬称。《中阿含第四十九大空経》に〈世尊ヲ法ノ本ト為シ,世尊ヲ法主ト為ス〉,《雑阿含経》第一に〈世尊ヲ法主ト為シ導ト為シ覆ト為ス〉,《勝鬘宝窟》巻中末に〈仏ハ諸法ヲ得タルガ故ニ法主ト名ヅク〉とある。しかしその後,教えを説く人,高位大徳,法会の主宰者,一派の管長,大本山の住職などさまざまな意味に使用されるようになった。…

※「法主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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