活句(読み)カック

デジタル大辞泉 「活句」の意味・読み・例文・類語

かっ‐く〔クワツ‐〕【活句】

禅宗で、有益に生かして用いられた文句。生きた語句。⇔死句
俳諧で、言外に奥深い味わいのある句。⇔死句

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精選版 日本国語大辞典 「活句」の意味・読み・例文・類語

かっ‐くクヮッ‥【活句】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。修行者の正しい精神によって、有益に生かして用いられた語句。⇔死句
    1. [初出の実例]「思想が思想として大地との繋がりを離れて、風船玉の如くなると、人に対しての迫力を失却する。此に活句と死句とがある」(出典:日本的霊性(1944)〈鈴木大拙〉二)
    2. [その他の文献]〔碧巖録‐二〇則・評唱〕
  3. 詩文の中でそのはたらきが生きている詩句。また、詩や俳諧で、言外に余情のある句。⇔死句
    1. [初出の実例]「昼燈籠雁塔、夜磬徹漁汀〈略〉鴈塔の中に、燈を籠めたとみれば、活句には、ならぬぞ。即ち死句ぞ」(出典:三体詩素隠抄(1622)三)

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