死句(読み)シク

デジタル大辞泉 「死句」の意味・読み・例文・類語

し‐く【死句】

仏語修行者のまちがった精神から、生かして用いられなかった語句。⇔活句
俳諧などで、言葉に表されない味わいのない句。余情のない句。⇔活句

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精選版 日本国語大辞典 「死句」の意味・読み・例文・類語

し‐く【死句】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。修行者のあやまった精神によって、生かして用いられなかった語句。⇔活句(かっく)
    1. [初出の実例]「全無所見なるがゆゑに、死句なるべし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)説心説性)
    2. [その他の文献]〔林間録‐上〕
  3. 詩歌で、言外の余情のない句。深い意味のない平凡な句。⇔活句
    1. [初出の実例]「月をたたくとは、鐘が月をたたくやうなと云義ぞ。月にたたくとよめば、死句になるぞ」(出典:三体詩素隠抄(1622)三)
    2. [その他の文献]〔陸游‐贈応秀才詩〕

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