浄居寺城跡(読み)じようこじじようあと

日本歴史地名大系 「浄居寺城跡」の解説

浄居寺城跡
じようこじじようあと

[現在地名]牧丘町城古寺

こと川・笛吹川・つつみ川の三河川の合流点に近い琴川の上位河岸段丘上、標高約四五〇メートルの地点に位置する。城古寺じようこじ城とも記し、中牧なかまき城・東郡ひがしごおり城ともよばれた。城の存在する当地は、躑躅が崎つつじがさき(現甲府市)から笛吹川右岸をさかのぼって武蔵国に通じる秩父ちちぶ往還と、要害ようがい(現同上)から太良たら(現甲府市と山梨市の境)を越え西保にしぶを通り鼓川沿いを下る秩父往還脇道の交差する交通の要衝であり、これらの道路を眼下に見下ろせる周囲の眺望の良好な丘陵である。伝承によると、中世初頭に甲斐源氏の安田義定の居館が置かれ、弘安年間(一二七八―八八)二階堂道蘊が修築して利用し、さらに天文年間(一五三二―五五)に大村氏が修築したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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