浄行寺(読み)じようぎようじ

日本歴史地名大系 「浄行寺」の解説

浄行寺
じようぎようじ

[現在地名]熊本市坪井三丁目

もとの本坪井新ほんつぼいしん(浄行寺町)の西側にあり、北に養徳ようとく寺、南に報恩ほうおん寺がある。長流山と号し、浄土真宗本願寺派。本尊阿弥陀如来。寺院創建、移建に関して史料によって異なる。「国志草稿」によれば、慶長一八年(一六一三)勝善の開基で、「国誌」によれば、開祖の香光は俗称堤因幡守といい、天文年間(一五三二―五五)に剃髪して山鹿やまがじよう(現山鹿市)に草庵を結んだ。三世玄照の時、「山本郡色出村」に一宇を創建し浄行寺と号した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報