浅水宿(読み)あそうずしゆく

日本歴史地名大系 「浅水宿」の解説

浅水宿
あそうずしゆく

[現在地名]福井市浅水町・浅水二日町

浅水川を挟んで北陸街道に沿う交通の要衝であったため、古代北陸道の宿駅として「延喜式」(兵部省)の「越前国駅馬」に南は丹生駅(現武生市)、北は足羽駅の中間に朝津あそうづ駅がみえ、駅馬五匹が置かれた。

近世においても、浅水橋を挟んだ北の浅水村と南の浅水二日あそうずふつか町は北陸街道の宿駅として、北は福井宿、南は水落みずおち宿(現鯖江市)に通じた。また浅水村は東方東郷とうごうを経て大野おおの(現大野市)へ延びる大野街道の分岐点でもあった。宝永元年(一七〇四)一〇月の「越前国宿々令順廻諸方聞合」(宮川家蔵)には「足羽浅水村 一高七百石(内)百七拾石八斗九升四合浅水町 夫米皆御免 往還無諸役 宿役馬九疋 先年飼料又ハ御金御貸被下候」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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