日本歴史地名大系 「浅草下平右衛門町」の解説 浅草下平右衛門町あさくさしもへいえもんちよう 東京都:台東区旧浅草区地区浅草下平右衛門町[現在地名]台東区柳橋(やなぎばし)一丁目神田川北岸、浅草第六天神(あさくさだいろくてんじん)門前の東にある。東は大川(隅田川)と浅草御蔵前片(あさくさおくらまえかた)町代地、北は同代地と浅草森田(あさくさもりた)町代地。「御府内備考」などでは西方の浅草上平右衛門町と一括して浅草平右衛門町と記される。浅草上平右衛門町と同様、元和二年(一六一六)町屋として起立された。享保三年(一七一八)の大火によって類焼したことを契機に収公され、北部の豊後杵築藩松平氏屋敷地の一部を代地として与えられたが、蔵地拝借地を元地で与えられるよう願出、同二〇年商床地所割渡しの沙汰が下り、天明六年(一七八六)には新規町屋となった。従来の町域は浅草森田町代地・浅草御蔵前片町代地に接する地のみの片側町屋であったが、天明六年には南方神田川北岸に広げることが許され、道を挟んだ両側町屋となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by