浅草猿屋町(読み)あさくささるやちよう

日本歴史地名大系 「浅草猿屋町」の解説

浅草猿屋町
あさくささるやちよう

[現在地名]台東区浅草橋あさくさばし二―三丁目

鳥越とりごえ川南岸沿いにある。北は浅草福富あさくさふくとみ町一丁目、南・西は武家地、東は御廻米会所・札差御改正会所・芝御掃除しばおそうじ屋敷代地を越えて浅草天王あさくさてんのう町。町名の由来は寛永七年(一六三〇)町屋の起立以前、越後国猿屋出身の猿屋加賀美太夫という舞太夫が当地に居住していたからと伝える(文政町方書上)。寛文新板江戸絵図には「さるや丁」とある。享保一七年(一七三二)類焼したため、四二、三間ほどが御蔵火除用地として収公され、代地を堀田相模守屋敷跡(堀田原)に給され、また買上地も収公されて、代地として浅草福富町続きの川岸で一四一坪余の地所を給された。町内間数は南北二九間半・東西五三間余。文政八年(一八二五)の家数一〇七(うち明家一三)。西側にはかつて裏行三〇間の竹矢来があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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