浦幌新吉野台細石器遺跡(読み)うらほろしんよしのだいさいせつきいせき

日本歴史地名大系 「浦幌新吉野台細石器遺跡」の解説

浦幌新吉野台細石器遺跡
うらほろしんよしのだいさいせつきいせき

[現在地名]十勝郡浦幌町字共栄

浦幌川西岸の吉野台地とよばれる河岸段丘上に所在する縄文時代早期の遺跡。シベリア大陸起源をもつ石刃鏃文化の日本での最初の発見地。昭和九年(一九三四)地元小学校で教鞭をとっていた斎藤米太郎により発見された。最初黒曜石製石刃を発見したことから、これを細石刃と認識。さらに同一六年櫛目文風の土器も出土したことから細石刃と土器が伴う希有の遺跡と判断し、同一八年「考古学雑誌」三三巻七号に「櫛目紋尖底土器を随伴する細石器遺跡」と題して発表した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android