日本歴史地名大系 「浦明村」の解説 浦明村うらけむら 京都府:熊野郡久美浜町浦明村[現在地名]久美浜町字浦明浦明野(うらけの)の北西部に久美浜湾に面して集落をつくる。集落と久美浜湾の間や東の谷間に水田があるだけで、浦明野の畑作が大きな比重を占めていた。浦明野は浦明・神崎(かんざき)から甲山(こうやま)にわたって広がる古砂丘の海岸段丘の上に数十センチの火山灰層が重なってできたもので、畑作に適している。「日本書紀」雄略天皇二三年条に「丹波国浦掛水門」とみえる地に比定する説がある。元弘三年(一三三三)五月二〇日付熊谷直久軍忠状(熊谷家文書)に「丹後国熊野郡浦家庄」とみえ、府中(ふちゆう)(現宮津市)の妙立(みようりゆう)寺厨子に文和四年(一三五五)頃の次の記録がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by