浦百姓(読み)ウラビャクショウ

デジタル大辞泉 「浦百姓」の意味・読み・例文・類語

うら‐びゃくしょう〔‐ビヤクシヤウ〕【浦百姓】

中・近世漁村住民をいう語。また、本百姓(一般の農民)に対して、漁業に従事する住民をいう。

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精選版 日本国語大辞典 「浦百姓」の意味・読み・例文・類語

うら‐びゃくしょう‥ビャクシャウ【浦百姓】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代制度で、海べの村に住む者をいう。本百姓に対していい、漁民に限らず商人職人も含む。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浦百姓」の意味・わかりやすい解説

浦百姓
うらびゃくしょう

江戸時代,浦方郷村に住んだ住民。一般の在方郷村の住民と違って,漁業に専従し,漁業税としての浦役を負担したが,在方百姓との経済的交流,社会的結びつきは強かった。 (→郷村制 )

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世界大百科事典(旧版)内の浦百姓の言及

【浦】より

…地形的には湾状になっている海岸を指すことが多いが,浦役,浦百姓などという用語が示すように,近世においては,漁村一般を指すことばとして用いられた。この場合,浦百姓とは,地方(じかた)百姓(純農民)に対するものとして,純漁民あるいは半漁半農民を意味し,浦役は,これら浦百姓に対して課せられた賦役あるいは小物成を意味する場合と,浜がかりや浜役と同様に浦(漁村)における漁業の監督者をさす場合とがある。…

※「浦百姓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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