浮田家住宅(読み)うきたけじゆうたく

日本歴史地名大系 「浮田家住宅」の解説

浮田家住宅
うきたけじゆうたく

[現在地名]富山市太田南町

いたち川右岸にある国指定重要文化財の建造物。江戸期太田本江おおたほんごう村に居住した浮田家は加賀藩奥山廻役を勤め、浮田家住宅はその役宅として江戸時代の豪農民家の建築様式を今に伝える。浮田家が山林監視、伐木・流木取締、用材裁許の任に当たる山廻役を命ぜられたのは元禄六年(一六九三)宗兵衛の時で、役儀二代善右衛門は享保元年(一七一六)奥山における林産・鉱産資源の調査・管理と国境警備の重責を担う奥山廻役兼帯に任ぜられた(同一五年「先祖由緒并一類書上帳」川合家文書)以後、役儀三代宗兵衛・四代覚右衛門・五代善右衛門・六代善左衛門・七代覚右衛門と世襲的に山廻役を勤め、奥山廻役を兼務することが多かった(文化八年「平百姓由緒并一類書上帳」岩城家文書、「御触留」伊東家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「浮田家住宅」の解説

浮田家住宅

富山県富山市にある住宅。江戸時代中期に建てられた加賀藩の役宅。主屋、表門土蔵が国の重要文化財に指定されている。

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