海団扇(読み)ウミウチワ

デジタル大辞泉 「海団扇」の意味・読み・例文・類語

うみ‐うちわ〔‐うちは〕【海団扇】

花虫綱トゲヤギ科の腔腸こうちょう動物。本州南部以南の浅海分布群体をなして扇状に広がり、各枝は癒着し、網状になる。
アミジグサ科の褐藻干潮線付近の岩などに生え、高さ約10センチ。茎は褐色の毛に覆われ、葉状体扇形で堅くて厚く、縁は2~3に裂けている。

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精選版 日本国語大辞典 「海団扇」の意味・読み・例文・類語

うみ‐うちわ‥うちは【海団扇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 刺胞動物トゲヤギ科の一種で、枝を不規則に分岐して扇状に広がった群体をつくる。骨軸は角質で真黒色、老成したものでは高さが約一メートルになる。ポリプは枝の全面に分布するが、枝端では密集する。紀伊半島以南の深い海底にすむ。
  3. アミジグサ科の海藻。干満線付近の岩上に着生する。高さ約一〇センチメートル。茎は褐色毛におおわれ、葉状体は扇形で、堅くて厚く縁は二~三裂する。生時は淡黄色を帯びるが、乾燥すれば暗褐色に変わる。うみれいし。みみたけ。〔生物学語彙(1884)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「海団扇」の解説

海団扇 (ウミウチワ)

学名Anthogorgia bocki
動物。トゲヤギ科のサンゴ

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