( 1 )①の挙例「万葉集」は、ミルが細かく枝分かれするさまを破れた衣の形容に用いており、他にも「朝なきに来寄る深海松(ふかみる)夕なぎに来寄る俣海松(またみる)」(三三〇一)のように岸に「寄る」あるいは「なびく」ものとして、その姿が歌われている。
( 2 )平安期に入ると、「見る目」を掛けてミルメの形で詠まれることがほとんどとなり、恋歌の常套句として多用された。→海松布(みるめ)
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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