海老尾(読み)エビオ

デジタル大辞泉 「海老尾」の意味・読み・例文・類語

えび‐お〔‐を〕【海老尾/×蝦尾】

三味線琵琶さお先端の、エビの尾のように反った部分かいろうび。
尾がエビの尾の形に似た金魚

かいろう‐び〔カイラウ‐〕【海老尾】

えびお1」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「海老尾」の意味・読み・例文・類語

えび‐お‥を【海老尾・蝦尾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 琵琶(びわ)、三味線の部分の名。さおの頂端のエビの尾のように反った部分。三味線では俗に天神(てんじん)ともいう。かいろうび。
    1. [初出の実例]「琵琶を人にまいらするには、〈略〉海老尾の方を左になる様に渡すべし」(出典:宗五大草紙(1528)琵琶琴笙など人に参らする様)
  3. 金魚の尾の形の一つ。エビの尾に似た尾。
    1. [初出の実例]「海老尾(エビヲ)、両ばね〈略〉図の外右の名ある尾あれども、画がくにいとまあらず」(出典:金魚養玩草(1748)金魚善悪の見わけやう)

かいろう‐びカイラウ‥【海老尾】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「海老尾(えびお)」を音読したもの ) 琵琶(びわ)、三味線の部分の名。さおの端の、えびの尾のように後方に曲がった部分。待ち人の来るようにとのまじないで、ここを縛ることもあった。えびお。かいろび。〔教訓抄(1233)〕
    1. [初出の実例]「あすこやここの部や部やでかいろうびをしばったり紙で蛙(かいろ)をこしらヘィしたり」(出典:洒落本・傾城買談客物語(1799)二)

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