海老尾(読み)かいろうび

精選版 日本国語大辞典 「海老尾」の意味・読み・例文・類語

かいろう‐び カイラウ‥【海老尾】

〘名〙 (「海老尾(えびお)」を音読したもの) 琵琶(びわ)三味線部分の名。さおの端の、えびの尾のように後方に曲がった部分。待ち人の来るようにとのまじないで、ここを縛ることもあった。えびお。かいろび。〔教訓抄(1233)〕
洒落本・傾城買談客物語(1799)二「あすこやここの部や部やでかいろうびをしばったり紙で蛙(かいろ)をこしらヘィしたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「海老尾」の意味・読み・例文・類語

えび‐お〔‐を〕【海老尾/×蝦尾】

三味線や琵琶のさお先端の、エビの尾のように反った部分。かいろうび。
尾がエビの尾の形に似た金魚

かいろう‐び〔カイラウ‐〕【海老尾】

えびお1」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android