海老折(読み)えびおり

精選版 日本国語大辞典 「海老折」の意味・読み・例文・類語

えび‐おり ‥をり【海老折】

〘名〙
※俳諧・皮籠摺上(1699)「ゑびをりの襟にかくるる寒哉〈松水〉」
② 腰をエビのように前へ曲げた状態
腕くらべ(1916‐17)〈永井荷風一一「男は身を海老折に両腿を曲げて支へれば」

えび‐おれ ‥をれ【海老折】

〘名〙 歌舞伎で、捕手などの殺陣(たて)の型の一種身体がエビのように反り返ってから腰を落として両足を上げた形で静止する。
※歌舞伎・鳴神(1742か)「鳴神、柱巻見得。これにて坊主みなみな、海老(ヱビ)おれになる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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