海部ハナ(読み)かいふ ハナ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「海部ハナ」の解説

海部ハナ かいふ-ハナ

1831-1919 幕末-大正時代の染織家。
天保(てんぽう)2年8月11日生まれ。雨にぬれた織物がかわいた際に生じた縮みにヒントをえて,慶応2年阿波(あわ)しじら織を創案。しじら織は安部重兵衛らの宣伝と販売により有力な地場産業に発展した。大正8年6月30日死去。89歳。阿波(徳島県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「海部ハナ」の解説

海部ハナ (かいふはな)

生年月日:1831年8月11日
江戸時代後期;末期;明治時代の染織家
1919年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の海部ハナの言及

【阿波しじら】より

…昔は糸が全般に太かったせいもあり,地糸は6本,タタエ糸は2本引揃え2組が順次配列され,組織されていたようだが,現在は地糸6本,タタエ糸3本引揃え2組の配列による繰返しが通例となっている。阿波しじらは江戸時代末に安宅村(現,徳島市内)の海部ハナが雨に濡れてできた縮みじわからヒントを得て,くふう,改良を重ねて作りだしたと伝える。ハナの開発したこの織物は太物(ふともの)問屋安部重兵衛によって,〈タタエ縞〉と名づけられて販売された。…

※「海部ハナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android