浸食平野(読み)シンショクヘイヤ(その他表記)erosional plain

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浸食平野」の意味・わかりやすい解説

浸食平野
しんしょくへいや
erosional plain

河川,氷河,風などの浸食作用で形成された平野構造平野ケスタ準平原,ペディメント,氷食平野などがある。堆積物薄いかまったくなく,基盤岩石を風化土壌が厚くおおう。その表面はゆるやかな波状をなす。浸食平野が形成されるためには平らになるまで地盤が変動しないことが不可欠条件なので,安定陸塊によく発達し,造山帯にはあまりみられない。東ヨーロッパ平原や北アメリカの大平原はその好例。 (→堆積平野 )

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世界大百科事典(旧版)内の浸食平野の言及

【平野】より

…なお,周囲の大部分を比較的高い山地に囲まれている平野(高度は問わない)は盆地と呼ばれる。 平野は,その成因により,(1)土地が浸食されて平坦化された浸食平野(ペディメントpediment,準平原構造平野など),(2)土砂の堆積によってつくられた堆積平野(扇状地三角州などの沖積平野,湖岸平野,海岸平野,氷河周辺にみられるアウトウォッシュ・プレーンなど)とに二大別される。 平野は古くから人間生活の主舞台となってきた。…

※「浸食平野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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