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安定陸塊 あんていりくかい

大辞林 第三版の解説

あんていりくかい【安定陸塊】

先カンブリア紀の造山運動を経て、それ以後は激しい地殻変動を受けることなく、安定している地域。楯状地と卓状地とに分けられる。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

安定陸塊
あんていりくかい

先カンブリア時代など古い地質時代にすでに固化し、それ以降、褶曲(しゅうきょく)帯をつくるような造山運動を受けなかった地域をいう。造山帯に対する語で、安定大陸、クラトン、剛塊などともいう。このうち、新しい地質時代の被覆層をほとんど欠き、基盤岩類が直接地表に露出しているものを楯状地(たてじょうち)といい、より若い堆積(たいせき)物がほぼ水平にのったものを卓状地という。世界の大陸の約3分の2の面積を占めており、各大陸は1ないし3の陸塊を含んでいる。ロシア、シベリア、シニア、ローレンシア、アフリカ、インド、オーストラリア、南極などがそれである。
 先カンブリア時代の早期(始生代)には大陸地域全体が変動状態にあったが、原生代になると安定化して安定陸塊が誕生したという。始生代の陸塊にはグリーンストーン・花崗(かこう)岩地域と高変成度地域とがある。前者は変成した塩基性火山岩とそれを貫く花崗岩で特徴づけられ、後者は主として石英長石質の片麻(へんま)岩やミグマタイトからなる。原生代に入ると、始生代の陸塊を取り巻くように同心円状に新しい造山帯が次々に形成され、大陸の成長がみられた。[岩松 暉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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