先カンブリア時代など古い地質時代にすでに固化し、それ以降、褶曲(しゅうきょく)帯をつくるような造山運動を受けなかった地域をいう。造山帯に対する語で、安定大陸、クラトン、剛塊などともいう。このうち、新しい地質時代の被覆層をほとんど欠き、基盤岩類が直接地表に露出しているものを楯状地(たてじょうち)といい、より若い堆積(たいせき)物がほぼ水平にのったものを卓状地という。世界の大陸の約3分の2の面積を占めており、各大陸は1ないし3の陸塊を含んでいる。ロシア、シベリア、シニア、ローレンシア、アフリカ、インド、オーストラリア、南極などがそれである。
先カンブリア時代の早期(始生代)には大陸地域全体が変動状態にあったが、原生代になると安定化して安定陸塊が誕生したという。始生代の陸塊にはグリーンストーン・花崗岩地域(かこうがんちいき)と高変成度地域とがある。前者は変成した塩基性火山岩とそれを貫く花崗岩で特徴づけられ、後者は主として石英長石質の片麻(へんま)岩やミグマタイトからなる。原生代に入ると、始生代の陸塊を取り巻くように同心円状に新しい造山帯が次々に形成され、大陸の成長がみられた。
[岩松 暉]
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新