デジタル大辞泉 「消え果てる」の意味・読み・例文・類語 きえ‐は・てる【消え果てる】 [動タ下一][文]きえは・つ[タ下二]1 すっかり消えて、なくなる。「最後の望みも―・てた」2 死ぬ。「物の枯れゆくやうにて―・て給ひぬるはいみじきわざかな」〈源・総角〉3 関係がまったく絶える。「―・ててやみぬばかりか年をへて君を思ひのしるしなければ」〈後撰・恋一〉[類語]尽きる・尽き果てる・絶え果てる・朽ち果てる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「消え果てる」の意味・読み・例文・類語 きえ‐は・てる【消果】 〘 自動詞 タ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]きえは・つ 〘 自動詞 タ行下二段活用 〙① すっかり消えて、なくなってしまう。[初出の実例]「きえはつる時しなければこしぢなる白山の名は雪にぞありける〈凡河内躬恒〉」(出典:古今和歌集(905‐914)羇旅・四一四)② 息がまったく絶える。死ぬ。[初出の実例]「あひ思はでかれぬる人をとどめかねわが身は今ぞきえはてぬめる」(出典:伊勢物語(10C前)二四)③ 関係がまったく絶える。[初出の実例]「きえはててやみぬばかりか年をへて君をおもひのしるしなければ〈よみ人しらず〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋一・五一七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例