涓埃(読み)けんあい

精選版 日本国語大辞典 「涓埃」の意味・読み・例文・類語

けん‐あい【涓埃】

  1. 〘 名詞 〙 しずくとちり。涓滴(けんてき)塵埃(じんあい)。転じて、きわめてわずかな物や事のたとえにも用いる。
    1. [初出の実例]「聊以香資涓埃也」(出典蔭凉軒日録‐長享二年(1488)正月一七日)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐野望詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「涓埃」の読み・字形・画数・意味

【涓埃】けんあい

一滴の水とわずかな塵。わずかなものにたとえる。唐・杜甫野望〕詩 惟だ遲(ちぼ)を將(もつ)て多に供す 未だ涓埃もに答ふるらず

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