化学辞典 第2版 の解説
液体クロマトグラフィー-核磁気共鳴分光法
エキタイクロマトグラフィーカクジキキョウメイブンコウホウ
liquid chromatography-nuclear magnetic resonance
略称LC/NMR法.有機化合物からなる混合物を液体クロマトグラフィー(LC)で分離し,インターフェースを通してNMRで構造解析して分析する方法.光や空気に不安定な代謝生産物や石油・ゴムなど高分子混合物の分析に広く使用されている.次の2種類の測定法がある.
(1)On-Flow法:液体クロマトグラフィーのカラム(移動相)を連続して流しながらNMRを測定する方法.得られるデータは,横軸は化学シフト,縦軸は保持時間を示し,等高線プロットで表される.それぞれの成分の保持時間でスライスをとると,プロトンのスペクトルを得ることができる.
(2)Stop-Flow法:任意の成分のピークが液体クロマトグラフィーに現れた時点で流れを止めてNMRを測定する方法.流れを止めている時点でUV測定もできる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報