最新 地学事典 「液状化地すべり」の解説
えきじょうかじすべり
液状化地すべり
landslide by liquefaction
地震時などに地層が液状化を起こすと,その剪断抵抗力がきわめて小さくなるため,より低い場所へ地塊全体が移動する現象。一見,円弧すべりのように見えることもある。1964年新潟地震の際には,この現象により信濃川の沿岸部の一部が河道の中心部へ向かって移動し,橋などの建造物に被害が出た。1995年兵庫県南部地震では,沿岸埋立地で護岸堤防が海側へ数m移動した。2011年東北地方太平洋沖地震では,盛土層が上に重なる一部の埋立層が液状化し,盛土の上載圧のため側方へ流動し,盛土上部は沈下し,盛土下端付近では盛り上がった。
執筆者:風岡 修
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

