深仁井田村(読み)ふかにいだむら

日本歴史地名大系 「深仁井田村」の解説

深仁井田村
ふかにいだむら

[現在地名]東村深仁井田

阿武隈川上流右岸に位置し、その河岸段丘に発達した村で、南北に水戸街道、東西に白河城下から石川いしかわ(現石川町)への道が通る交通の要衝である。南は栃本とちもと村、北の対岸川原田かわらだ(現中島村)関和久せきわぐ(現泉崎村)、東は上野出島かみのでじま村、西は蕪内かぶうち村。字原田はらだの阿武隈川沿岸に縄文時代後期・晩期の集落跡が広範囲に分布する。字刈敷坂かりしきざかの観音堂境内に板碑一基があり、以前は水戸街道の川原田村へ渡る字道山どうやま北方、阿武隈川南岸のつじはらの渡場にあったが、昭和四二年(一九六七)の区画整理事業で移された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android