20世紀日本人名事典 「深見重助」の解説
深見 重助(13代目)
フカミ ジュウスケ
明治〜昭和期の染織家
- 生年
- 明治18(1885)年3月16日
- 没年
- 昭和49(1974)年2月19日
- 出生地
- 京都・西陣
- 別名
- 幼名=喜多郎
- 主な受賞名〔年〕
- 京都市文化功労章〔昭和46年〕
- 経歴
- 享保年間(1716〜35)から京都西陣で代々唐組を業とし250年続いた深見家の13代目。父重助について組紐の技術を学び、明治34年猪熊夏木に有職の指導を受け、植物染の研究も積んだ。昭和5年13代目を襲名。宮中、神社などの儀式用の組紐(唐組平緒)の制作に当たり、明治42年、昭和4年、28年、48年の4度にわたり伊勢神宮式年遷宮の際、御神宝太刀の平緒を制作。また大正4年立太子礼の際、唐組平緒を調達、各皇族の御成年式、御成婚などにも平緒を調達した。また正倉院宝物の紐緒修理、復原に従事、戦後は国宝経巻の紐緒の修理復原に携わり、厳島神社の平家納経、中尊寺の紺紙金字一切経付属の紐緒を復原制作した。昭和31年重要無形文化財保持者に認定された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報