日本歴史地名大系 「淵神社」の解説 淵神社ふちじんじや 長崎県:長崎市竹久保村淵神社[現在地名]長崎市淵町宝珠(ほうしゆ)山麓に鎮座。古くは稲佐弁天(いなさべんてん)社などと称した。旧村社。祭神は田心姫命・市杵島姫命・湍津姫命。鎮座地はかつて神宮寺の支院跡で、宝珠山麓に弁才天、山頂に虚空蔵・玄武神を祀り、妙見社と称していたと伝える。天正年間(一五七三―九二)キリシタンによる焼打ちで神宮寺・支院ともに焼失したとされるが、寛永一一年(一六三四)真言宗御室派の延命寺の開山竜宣が堂宇を建立して宝珠山能満院万福(まんぷく)寺と称した。正保四年(一六四七)弁財天を勧請、稲佐弁天社と号して稲佐の惣鎮守とした。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by