添い臥し(読み)ソイブシ

デジタル大辞泉 「添い臥し」の意味・読み・例文・類語

そい‐ぶし〔そひ‐〕【添い×臥し】

[名](スル)
添い寝」に同じ。
東宮皇子などの元服の夜、公卿などの娘が選ばれて添い寝すること。また、その娘。
「この折の後見うしろみなかめるを、―にもと催させ給ひければ」〈桐壺

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精選版 日本国語大辞典 「添い臥し」の意味・読み・例文・類語

そい‐ぶしそひ‥【添臥・副臥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. そばに寄りそって寝ること。そいね。そえぶし。
    1. [初出の実例]「殿の内の人々も、あやしと思ひけれど、いとかう世づかぬ御そひふしならむとは思はざりけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)
    2. 「かりなる横陳(ソヒフシ)して細(こまか)次第はかたらず」(出典浮世草子・男色大鑑(1687)三)
  3. 東宮、また皇子などの元服の夜、公卿などの少女を傍に添寝させたこと。また、その少女。
    1. [初出の実例]「さらば、この折の後見なかめるを、そひふしにもと催させ給ひければ、さおぼしたり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
    2. 「おほとのの御むすめ、〈略〉、内侍のかみになし奉り給ひて、やがて御そひぶしにとおぼし掟てさせ給ひて」(出典:栄花物語(1028‐92頃)様々のよろこび)

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