清水寺縁起絵巻(読み)キヨミズデラエンギエマキ

デジタル大辞泉 「清水寺縁起絵巻」の意味・読み・例文・類語

きよみずでらえんぎえまき〔きよみづでらエンギヱまき〕【清水寺縁起絵巻】

室町時代絵巻。京都清水寺の草創縁起、本尊千手観音にまつわる霊験譚を3巻33段にまとめたもの。絵は土佐光信詞書は三条実香ほかの筆による。東京国立博物館所蔵。国指定重要文化財。せいすいじえんぎえまき。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「清水寺縁起絵巻」の意味・わかりやすい解説

清水寺縁起絵巻
きよみずでらえんぎえまき

清水寺の草創縁起,創業者の坂上田村麻呂蝦夷征伐,本尊観世音菩薩の霊験説話を 33段に描いた絵巻。永正 14 (1517) 年の作。紙本着色,3巻。東京国立博物館蔵。絵は土佐光信筆で,詞書は中御門宣胤三条西実隆甘露寺元長寄合書であることが,『宣胤卿記』『守光卿記』『実隆公記』などの記事から知られる。光信晩年の円熟した画風を示す代表作で,伝統的なやまと絵の絵巻の最後を飾る作品。

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