デジタル大辞泉 「渡らふ」の意味・読み・例文・類語 わたら◦う〔わたらふ〕【渡らふ】 [連語]《動詞「わたる」の未然形+継続反復の助動詞「ふ」。上代語》移っていく。渡っていく。「雲間より―◦ふ月の惜しけども」〈万・一三五〉 わたら・う〔わたらふ〕【渡らふ】 [動ハ四]《連語「わた(渡)らう」が一語化したもの》生計を立てる。「汝に寄ついて―・はむ」〈仁徳紀〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「渡らふ」の意味・読み・例文・類語 わたら‐・う‥ふ【渡】 [ 1 ] 〘 連語 〙 ( 動詞「わたる(渡)」の未然形に継続・反復を表わす助動詞「ふ」の付いたもの ) 渡って行く。渡りつづける。[初出の実例]「雲間より 渡相(わたらふ)月の 惜しけども」(出典:万葉集(8C後)二・一三五)[ 2 ] 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( [ 一 ]が一語化したもの ) わたらいをする。生計を立てる。生活する。[初出の実例]「天皇、既に臣が罪を赦したまひつ。故、汝に寄(つ)けて活(ワタラハ)む」(出典:日本書紀(720)仁徳四一年三月(前田本訓))「肉を販(ひさ)いて自ら活(ワタラヒ)、女色を衒(てら)ひ売(う)る」(出典:龍光院本妙法蓮華経平安後期点(1050頃)五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例