渡辺千恵子(読み)ワタナベ チエコ

20世紀日本人名事典 「渡辺千恵子」の解説

渡辺 千恵子
ワタナベ チエコ

昭和・平成期の作家 長崎原爆乙女の会副会長。



生年
昭和3(1928)年9月5日

没年
平成5(1993)年3月13日

出生地
長崎県長崎市銅座町

学歴〔年〕
鶴鳴女学院(現・鶴鳴女子高)

経歴
昭和20年16歳の時、学徒報国隊として長崎市内の工場で働いている時に被爆。その後車イスの生活を続け作家となる。また平和運動に身を投じつつ、障害者が自立した生活を営める“福祉まちづくり”に参画する。57年渡米し、反核を訴えた。ニューヨークでは、婦人国際平和自由連盟の総会などに出席した。著書に「長崎に生きる」「長崎に燃えよ、オリンポスの火」など。61年には、その半生が英語の副読本となった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「渡辺千恵子」の解説

渡辺千恵子 わたなべ-ちえこ

1928-1993 昭和後期-平成時代の平和運動家。
昭和3年9月5日生まれ。昭和20年長崎で被爆,下半身不随となる。第五福竜丸事件を契機核廃絶運動に参加。30年4人の仲間と「長崎原爆乙女の会」を結成。31年第2回原水爆禁止世界大会で被爆体験をかたり反響をよんだ。修学旅行生に車いすから体験をはなす「語り部運動」をつづけた。平成5年3月13日死去。64歳。長崎県出身。著作に「長崎に生きる」。
格言など】核兵器は人間そのものを否定する(昭和57年第2回国連軍縮特別総会で)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「渡辺千恵子」の解説

渡辺 千恵子 (わたなべ ちえこ)

生年月日:1928年9月5日
昭和時代;平成時代の平和運動家
1993年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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