渡辺義知(読み)ワタナベ ヨシトモ

20世紀日本人名事典 「渡辺義知」の解説

渡辺 義知
ワタナベ ヨシトモ

大正・昭和期の彫刻家



生年
明治22(1889)年4月11日

没年
昭和38(1963)年2月17日

出生地
東京・銀座

学歴〔年〕
日本美術学校彫刻科卒

主な受賞名〔年〕
二科展二科賞(第15回)〔昭和3年〕「泉の一部ほか2点」

経歴
第12回、15回二科展に賞を得て昭和3年会友、6年会員に推された。同年から二科会の研究所である番衆技塾の彫刻科で先輩藤川勇造とともに指導に当たり、二科彫刻の中心となった。8年から戦時中にかけて二科展出品の連作国土を護る」で名声を高めた。しかし戦後復活した二科会の日展参加をめぐる対立から除名され、日展招待作家となった。第4回日展出品の「白雲」や「広島赤十字原爆殉職者慰霊塔」などは晩年の代表作。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「渡辺義知」の解説

渡辺義知 わたなべ-よしとも

1889-1963 大正-昭和時代の彫刻家。
明治22年4月11日生まれ。昭和6年二科会会員となり,藤川勇造とともに番衆技塾で指導にあたる。戦後,二科会をはなれ,のち日展招待作家。昭和38年2月17日死去。73歳。東京出身。日本美術学校卒。作品に「女の首」「白雲」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android