渡辺義郎(読み)ワタナベ ヨシオ

20世紀日本人名事典 「渡辺義郎」の解説

渡辺 義郎
ワタナベ ヨシオ

明治〜昭和期の銀行家 東海銀行会長;愛知銀行頭取。



生年
明治5年9月24日(1872年)

没年
昭和30(1955)年12月31日

出生地
山梨県

旧姓(旧名)
志村

学歴〔年〕
東京帝大法科大学政治科〔明治29年〕卒

経歴
日銀に入り、名古屋支店調査役から明治39年名古屋支店長、41年愛知銀行に招かれて常務、42年頭取となり、以来30余年、同行の発展に努めた。昭和16年当局の意向で名古屋・伊藤両銀行の合併を進め東海銀行を設立、18年まで会長を務めた。また昭和元年に設立し、20年東海銀行に買収された中央信託社長でもあった。さらに名古屋商工会議所顧問、豊川鉄道日本窒素肥料、丸八貯蓄銀行、大隈鉄工所、愛知時計電機、愛知物産組、尾陽土地、日本貯蓄銀行、朝鮮水電などの役員を兼ね、中京財界の重鎮として活躍した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「渡辺義郎」の解説

渡辺義郎 わたなべ-よしお

1872-1955 明治-昭和時代の銀行家。
明治5年9月24日生まれ。志村源太郎の弟。日本銀行名古屋支店長から,愛知銀行にうつり,明治42年頭取。昭和16年名古屋・伊藤両銀行と合併し,東海銀行を設立して会長となる。昭和30年12月31日死去。83歳。山梨県出身。帝国大学卒。旧姓は志村。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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