渥美輝男(読み)アツミ テルオ

20世紀日本人名事典 「渥美輝男」の解説

渥美 輝男
アツミ テルオ

昭和期の記録映画作家



生年
明治38(1905)年12月19日

没年
昭和45(1970)年6月25日

出生地
宮城県桃生郡矢本町赤井

学歴〔年〕
早稲田大学文学部英文科〔昭和7年〕卒

主な受賞名〔年〕
文部大臣賞〔昭和27年〕「メダカの誕生」

経歴
昭和7年新興キネマ京都撮影所に入り、村田実監督に師事。14年富士スタジオに移り、第1作児童劇映画「たのしきカンペイ君」で監督デビュー。15年「白墨」、次いで記録映画「炭焼く人々」で注目された。16年日本映画社に統合され、戦時中は製作担当に退いた。戦後フリーとなり、28年自然科学映画「アイヌ川漁」、35年「鳴く秋の虫」、37年「血液」「メダカの誕生」など詩情豊かな作品を発表。他に「アラビアンナイト」「奄美島々」「夏の日本」など約30年間に118本を作った。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「渥美輝男」の解説

渥美輝男 あつみ-てるお

1905-1970 昭和時代映画監督
明治38年12月19日生まれ。新興キネマ京都撮影所をへて,富士スタジオにはいり,昭和14年第1作の児童劇映画「たのしきカンペイ君」をとる。15年記録映画「炭焼く人々」で文部大臣賞,戦後は43年産業映画大賞の「ガラスと風」などがある。昭和45年6月25日死去。64歳。宮城県出身。早大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android