温飽(読み)おんぽう

精選版 日本国語大辞典 「温飽」の意味・読み・例文・類語

おん‐ぽうヲンパウ【温飽】

  1. 〘 名詞 〙 あたたかい衣類を着、十分に飲食すること。安逸な生活のたとえ。暖衣飽食
    1. [初出の実例]「衣粮非俸祿、温飽及妻拏」(出典本朝続文粋(1142‐55頃)一・初冬述懐百韻〈藤原敦光〉)
    2. 「内には温飽の楽しみなく、外には鋒鏑の苦あり」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)
    3. [その他の文献]〔揚雄‐益州牧箴〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「温飽」の読み・字形・画数・意味

【温飽】おんぽう(をんぱう)

暖衣飽食。〔東軒筆録、十四〕劉子儀~戲れに之れに語りて曰く、元、三場を試み、一生着し盡さずと。沂(王曾)色を正して答へて曰く、曾、生の志、に在らずと。

字通「温」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android