日本大百科全書(ニッポニカ) 「測高公式」の意味・わかりやすい解説
測高公式
そっこうこうしき
気圧と高さの関係を表す式をいう。ラプラスの公式ともよばれる。測高公式は、鉛直方向の気圧傾度力と重力がつり合っていることを示す静力学の式、すなわち
から導かれる。ここで、pは気圧、zは高さ、ρは空気の密度、gは重力の加速度である。いま、水蒸気の存在を無視し、重力の加速度を9.8メートル毎秒毎秒とすると、地上からの高さ(h)は次の式で与えられる。
ただし、は地上からh(メートル)までの気層の平均気温(℃)、p0は地上の気圧(ヘクトパスカル)、pはhでの気圧(ヘクトパスカル)である。気層の平均気温を0℃として、気圧のみから高さを求め、これに温度補正を施すようにした速算表がある。
[股野宏志]